昭和のマンガで、子供の頬っぺたによく描き込まれていた三本線。これは何か。ヒゲだと思っていた人がいたが、そうじゃない。……これは、頬っぺたの皮膚がガサガサして荒れているという表現なんであります。今回はその考察。(続 pic.twitter.com/bU7Hc34AQ5
— 唐沢俊一 (@karasawananboku) July 9, 2023
昭和のマンガで、子供の頬っぺたに
よく描き込まれていた三本線。これは何か。
ヒゲだと思っていた人がいたが、そうじゃない。
……これは、頬っぺたの皮膚がガサガサして荒れている
という表現なんであります。
昭和も40年代後半になるとあまり見られなくなったが、30年代の子供はほとんど、頬の皮膚がガサガサだった。
— 唐沢俊一 (@karasawananboku) July 9, 2023
もともと頬っぺたは身体の他の部分より脂肪が少なく、思春期に皮脂腺が活発化する前の幼児期には、顔の皮脂の分泌はほぼゼロに近い。(続
昭和も40年代後半になると
あまり見られなくなったが、
30年代の子供はほとんど、頬の皮膚がガサガサだった。
もともと頬っぺたは身体の他の部分より脂肪が少なく、
思春期に皮脂腺が活発化する前の幼児期には、
顔の皮脂の分泌はほぼゼロに近い。
そのうえ、服に守られることなくさまざまな刺激に直接さらされているのでどうしてもカサカサになる。今の子供に比べて、外で風に吹かれていたりすることの多かった昭和の子供、特に男の子は尚更ですな。「子供は風の子」って言葉も死語だね、もう。(続
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これには食べ物も関係していて、日本人の食生活がぐんと向上する昭和40年代後半以前、庶民の子供は肉やバターなど油分の多い食事をほとんど取ってなかった。タクアンと塩ジャケでご飯をかっこんでいる食事では、脂肪分が不足するのも道理。(続
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……つまり、この頬っぺたの三本線は、昭和前半の時代の子供、それも、脂質の多いぜいたくな食事をしておらず、外で駆け回ることの多かった庶民の子供であるということを示す記号なんですね。赤塚先生や川崎先生の子供時代は、ご本人たちも周囲の子も、みんなこんな肌をしていたのでありましょう。(続
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ちなみに、『天才バカボン』のバカボンとハジメちゃんの頬っぺたのくるくる渦巻き模様、あれは「頬が赤い」という記号。だからカラー原稿では赤で描かれる。これも三本線と同じく、皮下に脂肪層がなく、真皮の下の毛細血管が透けて見えているので赤く見える。(続 pic.twitter.com/NfYw5o8swg
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この記事への反応
・なるほど。皮膚の質感の表現とは思いつきませんでした
(自分も30年代半ば生まれなので、カサカサはしていたと思う😅)
・ナルトの三本線は別物ですかね?
・↑「マンガの記号」として、
「元気な男の子の頬の3本線」がパロディされてるんだと思います。
・鼻水も。
・過疎地で3人産んでますが、
親戚中のお年寄りに
今の赤ちゃんってはっきりしてるし綺麗だねーって言われます
そんな昔の赤ちゃんって汚かったの
って疑問に思ってましたが栄養状態が悪かったんですね...
・セーラームーンのアニメが流行った頃に、
顔のあの「線」は何か、と問われたキャラクターデザイナーが
「あれは…青春の、ほら…アレです」と答えていた記憶があります
・昭和の漫画って驚くことに
子供の身なりや顔は汚いんだけど、
言葉遣いはすごく丁寧で見た目に反して紳士的な子が多いんだよね。
同級生にもドラえもんのような口調で
「君は◯◯なのかい?」みたいな言葉遣いしてたり。
この辺も令和のキッズとの違いなのかな。
栄養状態がアレだったからか!
確かにチビ太も星飛雄馬も貧乏だからなー
・↑「マンガの記号」として、
「元気な男の子の頬の3本線」がパロディされてるんだと思います。
誰もNARUTO読んでる奴いないの草
何かはわからんかったが
知らんかった
1人の意見でそれが正しいみたいにされても嫌だわ
あの線はほっぺの赤らみということでもいいんだけど
現実と照らし合わせると下方向からの反射光の影響で浮かび上がる頬の立体感を様式化したデフォルメなんだよな
大体は立体感的なの出すための表現でしょ
縦線は赤らみとか立体感のデフォルメだけどヒゲみたいな三本線は概ね元ツイで合ってるよ
実際に小学校の頃はヤンチャな子や貧乏な子は肌荒れや乾いた鼻水でほっぺたガサガサだったし
今でも小さいガキんちょはほっぺたに乾いた鼻水付けてるよ
袖が鼻水でテカってる
親にバレるのが恥ずかしくてよく土に埋めてた。
制作者の表現が
視聴者に伝わっていなかったこと
極端な解釈しすぎだろ
アニメ スーパーカブがこの表現強すぎて気持ち悪かったな
デザインとしてキャラの情報量増やしてるだけ
呼吸を止めて一秒♪
人間のヒゲは犬や猫と同じじゃねぇんだから
線だらけ
母ちゃんが何で皆ほっぺに傷があるのか不思議がってた記憶がある
漫画的表現とちゃうか
元々嫌な表現だから嫌悪感があるのは当たり前なのか。
それに貧乏やねんけど不思議と言葉遣いで目上の人に対して「おまえ」とか「コイツ」等を使う子にあまり遭遇しなかったのも確かにそうやな。
ヒゲだと思ってたやつ、、おりゅ〜?
うん
セーラームーンのは少女漫画だからチークや顔の陰影の表現
巨人の星は知らんけど サンライズ系はそうだったハズ
子供はもちろん大人でも作家界隈くらいしか使ってなかっただろ
今で言えば2ch用語やネットスラングを現実で使ってるようなもので痛々しい
元々そこまで目立たない感じだったのにあれで一気に人気落してた
NARUTOは読んでもないバカが知ったかぶりで便乗してるだけ
ほっぺがガサガサの子供なんて見たことも聞いたこともないわ
あれは単なる汚れの表現
特に男の子は手の甲でぐいっと鼻水やよだれを拭ったりするからその痕がほっぺたに付いているだけ
でもそういうがさつな子は活発で元気な子でもあるから、元気というイメージが生まれたんだろう
でもダンバインのショット・ウエポンの血色悪そうな顔で髭三本なので頬ガサガサありかもしれない
ショウのアゴバッテンは空手道場で怪我
アムロだと目の下から頬骨にかけて線が入る(安彦キャラ特有) あれは頬骨の丸さ表現
セーラームーンのあたりだと目の下にナナメ線三本入る あれは頬の血色の記号
その線が影をイメージしてるのか、肌の赤味なのか、立体感を表す丸みなのか、もしくは何も考えずに他人の絵の真似してるのかは作家本人に聞かないとわからない