記事によると

早稲田大学の研究グループが、従来と仕組みが大きく異なる自動車エンジンの試作機を開発し、燃焼実験に成功した

・現在の自動車エンジンの熱効率は30~35%で、燃料の半分は活用できていない状態

これに対し、早稲田大学の研究グループが考え出した新しいエンジンは、計算上の熱効率を最大60%まで高める

・新しいエンジンは、複数の方向から音速に近い速さで燃料と空気を吹きこみ、中心で衝突させることで、燃料を一点に集中させ、燃焼させる仕組み。より効率よく力を取り出すことができる

・実用化までには少なくとも5~10年程度かかると言われている





記事によると

早稲田大学理工学術院の内藤健(ないとう けん)教授(基幹理工学部 機械科学・航空学科)らは、サイズによらず、「単体で60%を超える熱効率」ポテンシャルを持つ画期的なエネルギー変換原理(新圧縮燃焼原理)の「究極エンジン」を理論・シミュレーションで提案してきました(2013年7月プレスリリース済)。このたび、この原理を用いた3つの試作エンジンの基礎実験で「燃焼室内圧力と排気温度の上昇」、つまり、燃焼が確認され、原理的に、従来エンジンの燃焼騒音レベルで、従来以上の高効率の見通しを示すデータが複数確認されました。また、100年間の人類の夢であった「ほぼ完全な壁面での断熱化」の可能性を示唆するデータ(燃焼室壁温が大気レベルのまま)も出始めています。断熱化により、今まで燃焼室側壁から外部に放熱していたエネルギーを動力に利用できれば、サイズによらず、エンジン単体60%超えという夢の熱効率に近づくことは言うまでもありませんが、これは、水冷装置の不要化による重量低減・余剰スペース拡大という重要な恩恵ももたらします。

なお、広い速度範囲での新たな熱効率向上案も見出したため、実現すれば、自動車だけでなく、ロケットを含む軽量高性能航空宇宙機の新たな扉を切り開くことが期待されます。自動車・バイク用では従来の2倍レベルの熱効率・実質燃費をもたらすとともに、バッテリーに比べて低価格なこの新エンジンを搭載した自動車での自家発電も期待されます。航空宇宙用の機体では、総重量の50%~90%が燃料と言われていますので、その軽量化にも貢献します。






この記事への反応


1. この話題に反応する名無しさん

自動車エンジンサイズに拡大してそれが再現できるのか?が気になるところ。



2. この話題に反応する名無しさん

「実用化までには少なくとも5年から10年程度かかると見ています。」・・・ということは、3年くらいで実用化できそう。



3. この話題に反応する名無しさん

面白いなあ。レーザー核融合の燃料ペレットみたいなかんじ



4. この話題に反応する名無しさん

これ凄い。実用化できればものすごい環境への貢献。



5. この話題に反応する名無しさん

コレはスゴい。実際に試作品が動いているのは感動。



6. この話題に反応する名無しさん

内燃機関も捨てたもんじゃないなー



7. この話題に反応する名無しさん

素晴らしいと思う
課題は相当あるしコストもヤバそうだけどこうゆう発想は大事よね

















早稲田すげえ!

実用化が待ち遠しいエンジンですな




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