2017.12.2 13:45

【レビュー】実写版『鋼の錬金術師』をさっそく見に行って来た!今年最後の爆弾映画にふさわしい内容だった


映画説明



『鋼の錬金術師』
公開日:2017年12月1日


2001~10年に「月刊少年ガンガン」で連載され、テレビアニメ版も大ヒットを記録した荒川弘の人気コミック「鋼の錬金術師」を実写映画化。物質の構成や形状を変化させて新たなものに作り変える「錬金術」が存在する世界。

幼い兄弟エドワードとアルフォンスは、死んだ母を生き返らせたい一心で錬金術最大の禁忌である人体錬成を行なうが失敗し、その代償としてエドワードは身体の一部を、アルフォンスは身体全てを失い鎧に魂を定着させた姿になってしまう。

数年後、国家錬金術師の資格を得たエドワードは、失った身体を取り戻すため、絶大な力を持つという「賢者の石」を探す旅に出る。

主人公エドワード役を実写版「暗殺教室」シリーズにも主演した「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が務め、ヒロインのウィンリィ役を本田翼、エドワードたちの良き理解者である若き士官マスタング役をディーン・フジオカがそれぞれ演じる。監督は「ピンポン」の曽利文彦。

http://eiga.com/movie/85003/
より引用


はじめに



公開前から悪い方向で話題のハガレン。

引用画像

実写『鋼の錬金術師』の評価が一晩で上昇!!⇒中国人によるレビューが大量に・・・:はちま起稿

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先行上映でファンから叩かれまくり、その後すぐにレビューを回復させるために日本語の怪しい中国人による投稿が多数見つかったことで話題の『鋼の錬金術師』。もう公開前からあらゆる意味で面白いので初日に見に行く以外の選択肢が正直ありませんでした。

原作は漫画・アニメともにすべて読破&視聴済みで映画のほうも見てます。完結からもう7年も経つんだなぁと思っていたところのこの実写化。

見る前の期待度はまぁそれは大抵の人と同じでかなり低め

なにかカッコイイ映像の1つや2つでも見れればいいなぁという程度というのが本心です。



▲PVを見た時点ではまぁよくもわるくも普通な感じ。さて本編はどうなることやら・・・

▲こんなク○みたいな宣伝してたらそりゃ期待なんかできないよね・・・


ちなみに今回のレビュー。読者のみなさんは基本原作を知っている事を前提でしていきたいと思っております。

従って、ネタバレ要素も多分に含まれるのでご注意ください。




とにかくキツイ開幕の10分




最初のシーンはエルリック兄弟の幼少期の話になります。2人の母親であるトリシャが流行り病で倒れ、幼いながらも錬金術の使える2人で母親を人体練成しようとするシーンです。

幼少期のエルリック兄弟がまぁそれはもう見事にまばらな金髪で、どう見てもヤンキーの両親の間に産まれたヤンチャなキッズにしか見えません。

それだけならまだしも、やはり子役には限界があってどうしてもシリアスな練成シーンがお遊戯会の雰囲気に。この開幕の数分で世界観に入り込めず拒絶してしまう人は多いのではないでしょうか?

正直、全体的にモノクロの回想シーンにしてナレーションベースで進めればもう少しマシだったのではないかなぁと思います。

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▲後姿はまだマシですが、正面から見ると完全に日本人の子供が親の趣味で髪の毛染められた感じです。チラチラ見える黒髪の地肌と眉毛がなんとも言えない雰囲気に。


しかし、そこを乗り越えれば




あまりにキツイ開幕のせいかその後は思いのほか見れるシーンが続きます。リオールのレト教教主コーネロとのバトルを通して全体的な世界観やエルリック兄弟の目的などを簡潔的に観客に伝えていきます。

ほかの実写化映画ではどうしても説明ゼリフが多く、原作ファンからするとかったるいモノが多かったりするのですが、実写ハガレンはその点がかなり潔く作られているなぁと思いました。

マスタング大佐の能力など説明が足りないと感じるところもありますが、知っていても知らなくても楽しめる部分ですのでこのカットは個人的には肯定的です。

それからも『鋼の錬金術師』の名シーンと名シーンを上手く繋ぎ合わせ再構成し、キレイに話を運んでいくので「実はなかなかこの映画悪くないのでは?」と思ったりする事もありました。

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▲リオールの話からタッカーへ、そして同時進行的にドクターマルコーと中々のテンポで原作ファンもだれずに見る事ができる内容になっています。


気になるキャラクターの見た目と演技



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▲実写版イチオシの内山君のグラトニー。意外とイイです。



山田涼介演じるエドは良くも悪くも普通。幼少期と一緒でところどころ黒髪が見えるのはどうにかならなかったのかな?と思いますがまあ普通です。邦画によくありがちなとりあえず叫んどけ!みたいな演技も要所要所にありますがまぁこれは山田エドに限らないので・・・

声の変わったアルフォンスは意外なほどの違和感の無さ。これに文句を言う人はまぁいないんじゃないかなぁと思います。監督の言っていたとおりアルフォンスまじアルフォンスです。

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▲アルフォンス役の水石亜飛夢さん。テニミュがデビュー作だとか。






観る前は正直「内山グラトニーってそれもうギャグでしょ・・・ゴリにゴリラやらせたジャングル大帝みたいなもんでしょ」って感じだったんですが、映画で見てみるとこれが中々。眉毛を剃り落とすだけでかなり不気味に見えるのと、喋り方がかなりアニメのグラトニーに近くて驚きました。

松雪泰子さんの演じるラストは原作ファンも恐らくやるならこの人だろうと思っていた配役で、まさにイメージどおりなので特に言う事ナシの出来。


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▲あまりにもまんまなラスト。撮影のために5キロ増量した結果バストが大変なことになってます。SUGOI


大泉洋のショウ・タッカーや佐藤隆太のヒューズなど見た目・演技ともに違和感のないキャラクターが数多くいる反面。どうしてもちょっと違和感あるだけでほかのキャラクターがとても出来が悪く見えてしまうのが難点といったところ。

ただホークアイ中尉やロス少尉などは活躍も少ないのであまり映画全体の出来には影響しません。むしろ気になるのは名前もないモブキャラクター達。

町並みは海外ロケのおかげか中々の雰囲気なのですが、意地でも全員日本人にしたいらしくかなり目立ちます。

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▲公開前やたらと叩かれたこのシーン。正直ロケーションはかなり頑張ってるほうなのでここだけ抜き出して叩くのはちょっと・・・



本当に良かったんだよ。途中までは。




正直前半1時間半ぐらいは普通にかなり楽しめました。「勘の良いガキ」のシーンはやっぱりちょっとニヤっとしてしまうし、ニーナとアレキサンダーのキメラもかなりのリアルさ。

かったるいシーンをすっ飛ばしつつも違和感が極力でないように(どうしても多少無理はでるが)お話を再構成&アレンジされています。

鋼の錬金術師の名シーンの再現には概ね成功しているので、少し前にやったどこかのジャンプ漫画の実写よりは大分良い印象でした。


しかし、終盤約40分ぐらいは本当にヒドイです。


終盤も最初のうちは少しずつ原作をアレンジしていって、そこまでは前半の出来の良さもあってそこそこ期待して見ていました。「どんな風に変えてくるんだろう?エヴァのように全く違う話に進んでいくのかも?」と。

残念ながらそこからの転落ぶりは凄いもので、話やシーンの繋ぎもバラバラ。キャラクターみんなが途端にIQ2ぐらいになります。特に軍の下っ端たちの使えなさは異常で、何度「いやもう撃てよとりあえず」ってツッコミたくなるぐらい銃を撃たない。

前半はセリフではなく、行動で説明するといった演出をする余裕があったのに、後半はもうそんな余裕はどこへやらベラベラとダラダラと本当によくみなさん喋ります。

そして最後は史上最弱のゾンビがワラワラ出てくる映画と世間では言われるような結末に・・・

とにかくオリジナル展開に入ってからのテンポの悪さとキャラクターたちの頭の悪さ。そして話の流れの説得力の無さがすべてを台無しにしていきます。

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▲映画を台無しにした元凶のうちの1つ。とにかく雑です。


最後に



漫画はとても長期にわたって製作される大作です。今回の『鋼の錬金術師』だって原作は2001年から2010年という大変長い年月をかけて作られています。それを2時間程度の映画にするというのはそれはもう難しい事で、数々の失敗作も大抵は仕方ない事だと思います。

今回の実写化も原作へのリスペクトが見られないワケではなく、むしろ前半はかなり頑張っていたと思います。しかし、やはり2時間ではキャラクターたちの心情なんで描ききれないし、観客の感情移入だってマンガほどとはいきません。

その結果、名作が名作のまま終わった原作『鋼の錬金術師』とは違い、実写版の最後はとてもペラペラな説得力しかない映画になってしまったなあというのが感想です。

とはいえ、概ね観たかったシーンに関しては割と満足しているので0巻ついでになら観に行ってみんなでわーわー感想言いあったりするぐらいはいいんじゃないかと思います。それでは今回はこの辺で。

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▲0巻は本編が終わったあとに読むとイイ感じにメンタルがリセットされます。タッカーにはじまりタッカーに終わる。






引用画像

鋼の錬金術師のレビュー・感想・評価 - 映画.com

鋼の錬金術師の映画レビュー・感想・評価一覧。映画レビュー全25件。評価2.4。みんなの映画を見た感想・評価を投稿

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アルフォンス兄弟とかいう恥ずかしすぎる誤字はなおしました。

はずかしい・・・








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