2016.3.14 11:55

怪談作家が被災地の霊体験について語る「知人の霊が会いに来る話が多かったのが、どんどん変化している。今は漠然とした怪談が増えた」





5年で変化した被災地の心霊体験…向き合うべき“幽霊の正体”とは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160314-00062158-playboyz-soci
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記事によると
・この5年、約200件もの震災怪談を取材、記録してきた山形県在住の怪談作家・黒木あるじ氏が、震災怪談について語った。

・例えば、「沿岸の海側から街に向かって逃げる人影」だったり、「津波にのまれた某所のスーパー跡地に出る幽霊」「夜になると決まって、ある橋の上に現れる火の玉」の話などをよく聞いたそうだ。

・幽霊を見たからといって恐れおののく人が極端に少なく、「死者が会いに来てくれたのかな」、そんなとらえ方をする人が多かったように感じた。

・北だから、というのは乱暴なくくりかもしれませんが、東北にはかつて各集落にイタコや口寄せ巫女(みこ)がいて、死者とコミュニケーションを図る文化があったのが影響しているのかもしれない。


・自分の子供が出るという心霊スポットに足繁く通う母もいたという。

・復興のために、外から来た人たちが多く、その結果、漠然とした都市伝説的な怪談が増えつつあり、震災から3年目以降になると、パーソナルな話はさらに減り、ほとんど聞かれなくなった。

震災怪談の変化


震災直後は、身近な人の霊が現れて、九死に一生を得たという話が多かった



「あの日、彼女が台所で家事をしていると、外から「オーイ」と自分を呼ぶ声がする。家を出て、声のしたほうを見ると、坂の上の竹やぶに亡くなった夫とソックリの男性がいた。驚いた彼女は男性の後を追って竹やぶに入るも、男の姿は消えていた。次の瞬間、大きな揺れがきた。腰が抜けた彼女は竹にしがみついて難を逃れたが、その後、津波が自宅の1階部分をさらっていったそうです。

”もし夫の声を聞かなければ、波にのまれたかもしれない”と彼女は語っていました」



49日を過ぎて、知人が会いに来る怪談が増えた



「津波で死んだはずのお婆ちゃんが仮設住宅を訪ねてくる。お婆ちゃんは、生き残った近所の茶飲み友達と話をして帰っていくんです。茶飲み友達は皆、あの人、亡くなったんだよな、と知っている。でも、誰も怖がったりしない。、婆ちゃん、物忘れが多かったから自分が死んだの忘れてんのかもな。そのうち気がつくべ、と大らかに受け止めて笑っている」


今は、身近な人の顔が消えて都市伝説的な怪談となりつつある


それまでは「Aという歩道橋には、津波で亡くなった隣町のCさんがたびたび現れる。逃げ切れなくて無念だべな」という話だったのが、震災から1年くらい経つと「Aという歩道橋の上にはお化けが出る」と簡略化されるようになった。




黒木あるじさんとは

日本の怪談作家。
池上冬樹世話役の「小説家(ライター)になろう」講座出身。

2009年、『おまもり』で第7回ビーケーワン怪談大賞・佳作を受賞。同年『ささやき』で第1回『幽』怪談実話コンテストブンまわし賞を受賞し、2010年に『震(ふるえ)』でデビューする。


この話題に対する反応


・「震災怪談」についての記事であるが、単なる「恐い話」から、「死んだ人に見守られて、残された人が生きて行く」というものになりつつあるらしい。 昔の日本の死生観そのままだね。

・黒木あるじ氏が!氏の震災怪談に向き合う誠実な姿勢にグッときました。おかげで、ずっと積読放置してた「呼び覚まされる 霊性の震災学」のことを思い出しました。今読まねば。

・震災怪談。語られる怪談の中身が少しずつ形を変えてきていると。死を忌まわしいものと遠ざけるのではなく、死者と交流し折り合いをつけるという独自の死生観。死者とコミュニケーションを図る文化と風土。

・個人的には霊や地獄はあってほしいが、最近は脳ってものが 錯覚・幻想製造機構だという論のほうが優勢っぽいよなあ。

・「被災地の心霊体験」ってすっかりボクの頭の中になかったワード。でもあれだけの災害で多くのひとが帰らぬ人になったんだから、そりゃたしかにたくさんの心霊体験が生まれてるはずだよね。


















被災地の怪談ってそりゃあるよな

しかも、ほっこり系が多いのか














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