2018.5.13 23:30

アナリスト「ニンテンドーラボは戦略レベルでは失敗」「ハードの魅力を制約している」



エース証券アナリスト安田秀樹氏の任天堂 取材レポート
http://www.ace-sec.co.jp/daily/analyst/180511r7974.pdf

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2017 年度は「Switch」の世界的大ヒットで大幅増収増益に
 2018年3月期は、売上高1兆556億円(前期比2.2倍)、営業利益1775 億円(同 6 倍)、経常利益 1993億円(同3.9倍)、当期利益1395億円(同+36%)と大幅増収増益を達成した。
 最大の要因は、「Nintendo Switch:以下 Switch」の販売好調である。


今期も大幅増収増益を予想
 会社側は、今期計画を売上高1兆2000億円(前期比+14%)、営業利益2250億円(同+27%)、当期利益 1650 億円(+18%)としている。「Switch」の販売台数を同33%増の2000万台、ソフトを同57%増の 1 億本と想定している。
 エース経済研究所では、売上高1兆3600億円(同+29%)、営業利益3300億円(同+86%)、当期利益2500億円(同+79%)を予想している。会社計画を上回ると見ているのは、「Switch」の台数を2500万台、ソフトを1.4億本と予想しているため。


「Nintendo Labo」は戦略レベルでは失敗の公算
 メディアクリエイトの実売データによると、「Nintendo Labo」の発売から2週間の累計販売本数は19万本程度(バラエティキット、ロボキットの合算)だったようだ。任天堂に対するヒアリングによると、①「Nintendo Labo」のうち、バラエティキットは想定内、②ロボキットは想定以下、③期待していたハード牽引はほとんど見られないとのコメントであった。
 任天堂は、「Switch」の普及に関して、ゲーマーが先行しており、ライトユーザーが少ない点が課題で、新規層を取り込むことを目標に、「Nintendo Labo」を販売するとしていた。現時点では新規層への拡販効果が見られないため、戦略レベルでは失敗である。エース経済研究所では、Amazon のランキングの動向から一定の成功を予想していた。バラエティキットはこの範囲内と言えるが、ロボキットは外したことになり、反省の要があって考察する。
 ロボキットを実際に体験して言えることは、大人が遊んでいる姿に今ひとつの印象を受けることである。エース経済研究所では、以前から視覚情報が販売に大きな影響を与えるとしている。この点は発売されるまで、確認できなかった点であり、大いに反省するところである。
 さらに、ハードの牽引が弱った点については、「Switch」のコンセプトである「いつでも、どこでも、誰とでも」のうち、「いつでも」、「どこでも」を「Nintendo Labo」が制約してしまい、ハードウェアの魅力を削いだことが要因と考えている。
 2017 年度末までの主な「Switch」向け任天堂タイトルの出荷本数を見ると、「マリオオデッセイ」1041 万本、「マリオカート 8DX」922 万本、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」848 万本と、TVモード、テーブルモード、携帯モードで制約が全くないものの販売比率が高く、携帯モードに難がある「スプラトゥーン 2」は 602 万本、携帯モードではモーションコントロールが使いにくい「ARMS」は185万本、携帯モードでは遊べない「1-2-Switch」が 229 万本となっており、「Nintendo Switch」の「いつでも、どこでも、誰とでも」を制約しているタイトルの販売は弱い。
 「Nintendo Labo」も、テレビモードか、テーブルモードでしか遊べないため、「Nintendo Switch」の魅力を引き出しきれなかったと考えるのが妥当であろう。








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いつものアナリスト エース安田さんのレポート
今期の任天堂にめちゃくちゃ強気な予想してるなぁ







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