2018.7.2 15:30

任天堂株主総会質疑応答「株価急落対策より今後のビジネス」「スイッチ売上が前期より下がっているのは想定内」「FEHのガチャは倫理的に問題ない」




前回記事
任天堂株主「株価下落が心配」「今年は大型新作ソフトが少ない」








任天堂株式会社:第78期 定時株主総会
質疑応答(要旨)

https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2018/qa1806.pdf

1530509122197


気になった質疑応答を抜粋
Q2 株価が急激に下がっているが、これに対して何か対応案はないのか。過去に株価が下がった際にも任天堂は特に対策を⾏わなかった。今回も株価の下落に対してこのまま対策をとらないのか、考えを聞かせてほしい。

A2 君島:
 株価は全体の株式市況や、個別の銘柄に対する需給や期待等によって決定されるものだと理解しています。株主様に対して、私たちから任天堂の適正株価についてお話しするのは適当ではなく、任天堂のビジネスに対する期待等から市場が評価するものだと思っています。株価への対策をとるよりも、今後どのようにビジネスに取り組んでいくかを明らかにし、ご評価いただくことで、株価も株主様の期待する動きになればと思っています。
 今⽉(6 ⽉ 12 ⽇~14 ⽇)、ロサンゼルスで E3 ショウが開催され、そこで今後の任天堂のビジネスの展開をお話ししました。現場で感じたショウの熱気や今後の任天堂ビジネスに対する期待について、⾼橋からご説明させていただきます。

取締役 常務執⾏役員 ⾼橋伸也:
 今年の E3 ショウにはおよそ 6 万 9,000 ⼈が来場し、2005 年以来最⼤の来場者数だったそうです。任天堂は『⼤乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』と『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』を中⼼に展⽰しました。
 『⼤乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に関しては、最終⽇まで⾮常に多くの⽅が試遊され、楽しんでいただけました。ソフトメーカー様からは他のプラットフォームでも⾮常に⼈気の⾼い『Fortnite』が展⽰され、Nintendo Switch でも同ソフトが遊べるようになったということでお客様に⾮常に喜んでいただきました。また、E3 ショウの前⽇と初⽇には、本会場とは別のホールで、『スプラトゥーン 2』と『⼤乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の対戦イベントを⾏いました。こちらの会場もすごい熱気で、私たちが熱⼼なファンの⽅々に⽀えられていることが実感できました。私たちは、近いうちに発売するこれらのソフトをお客様に楽しんでいただけたと思っております。

君島:
 現在私たちが注⼒している Nintendo Switch のビジネスも、E3 ショウの後で⼤きく勢いがついてきています。6 ⽉ 22 ⽇に発売しました『マリオテニス エース』も、お客様に多くのご⽀持をいただいています。このように、任天堂の取り組みをお客様に広げ、ビジネスへの評価、さらには企業価値の向上につなげていくために邁進していきます。



Q3 2019 年 3 ⽉期は Nintendo Switch のハードの販売が 2,000 万台、ソフトの販売が 1 億本という⽬標を掲げているが、⾜下の状況は想定と⽐べてどうか。また、昨今の株価の下落の⼀つの理由として『Nintendo Labo』の売上が悪いという報道がされているが、どのように考えているか。

A3 君島:
 今期の Nintendo Switch のハード・ソフトの販売⽬標は、決して易しいチャレンジではありませんが、達成のために全⼒を傾けているところです。今回の E3 で発表した当期のソフトのラインアップについて、お客様に⼤いに受け⼊れていただけるタイトルが⽐較的後半に集中している傾向があると思います。そのため、前期と当期では Nintendo Switch のハードの売れ⽅が若⼲異なると考えており、単純に前期の第 1 四半期のハードの販売台数と当期の販売台数を⽐較すると多少⾒劣りするかもしれません。ただ、これは私たちも予期していたことであり、当期の全体的なソフトのラインアップを考えると想定内の推移と考えています。
 また、『Nintendo Labo』は、おかげさまで発売前からいろいろなところで⼤変ご評価いただいています。⼀⽅で、今まで当社が販売してきたタイトルとは性格が異なり、販売のルートやお客様に届くまでの流れも他のゲームとは少し違うであろうと考えています。例えば、親御様がお⼦様向けに購⼊していただくことを期待していますが、そのためには、夏休みや誕⽣⽇、クリスマスといった、購⼊するきっかけができる機会が必要ではないかと思っています。そのために、この商品の魅⼒を⼗分に知っていただくことに今は注⼒しています。そういう意味で、『Nintendo Labo』の売れ⽅は、従来のゲームのように発売当初に多く売れて、徐々に販売数が減っていくというものではなく、いろいろな⽅に関⼼を持って話題にしていただき、「欲しい」という⽅が増えた状態で何らかの買うタイミングが来たときに⼀挙にお買い求めいただけるものと期待しています。さらに、販売チャネルについても、⼀般的にゲームをたくさん販売するタイプの⼩売店様が必ずしも『Nintendo Labo』の販売に最適とは限らないと考えていますので、そういうことをよく認識しながら、商品の周知に努めたいと思います。


Q7 最近インディーゲームが話題になっている。インディーゲームは、世界中の⼩規模の開発者が開発費を⽐較的かけずに制作しているものだと思うが、任天堂は今後こうしたゲームをどう戦略に取り込んでいくつもりか。

A7 君島:
 私たちの強みとして、今後もまずは⾃社で⾯⽩いゲームを世界中に展開していきたいと思いますが、当社のプラットフォームで遊べるゲームをつくっていただける⽅が増えるということも、ビジネスを⼤きく広げていく上で⾮常に⼤切なことです。そのため、Nintendo Switch では、開発がしやすい環境の整備や、ゲームを発売する際の⼿続きの簡素化に取り組んでいます。その結果として、Nintendo Switch 上で多数のインディーゲームを多くの⽅に遊んでいただいています。



Q9 スマートデバイスビジネスで収益を上げる⽅法についてお伺いしたい。昨年の株主総会で「『スーパーマリオ ラン』よりも『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の⽅が収益を上げた」という話があったかと思うが、これから配信されるアプリにも、「ガチャ」を採⽤するのか。「ガチャ」を収益の柱にすることについて道義的、倫理的にどのように考えるのか。

A9 君島:
 スマートデバイス向けアプリの課⾦形態については、ゲームの仕組み、使われている IP の特性、想定されるお客様、ニーズ等の条件を考慮して、個別に決定していきたいと考えています。『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は、シリーズファンに熱⼼なお客様が多く、特に 20 代、30 代のゲームファンの⽅に多く⽀持されていることから、アプリの対象年齢を 13 歳以上とした上で、お客様それぞれのスタイルで深く楽しんでいただける形を⽬指しています。課⾦形態としては、お客様に「オーブ」と呼ばれるアイテムを購⼊いただき、「オーブ」を使⽤してランダムでキャラクターが⼿に⼊る、くじ引きのような仕組みを採⽤しています。ただし、各キャラクターが得られる確率は、全てゲーム内に明⽰していますし、お客様のお⽀払額が極端に⾼額となってしまうことへの⻭⽌めをかける仕組みも採⽤しています。
 スマートデバイスビジネスについては、いくつかの狙いがありますが、⼀つは広く世界中のお客様に任天堂 IP に触れていただく機会を広げることです。『スーパーマリオ ラン』は世界で 2 億⼈以上の⽅が既にダウンロードされており、お客様の広がりという⾯で⼤変重要なアプリです。そしてもう⼀つは、ハード・ソフト⼀体型のビジネスとの相応効果です。このような狙いをもって、お客様の要望にお応えできるようなアプリを提供し、納得いただけるような課⾦⽅法を追求することによって、ビジネスの柱として育てていきたいと考えています。


Q12 E3 ショウについて、経営陣は⾮常に良い評価をしているが、株価はその 2 ⽇間で約 5,000 円下落している。当期の主要タイトルは全て秋⼝から年末商戦期にかけての発売ということだが、注⽬されるソフトを継続して発売することはできないのか。

A12 君島:
 私たちは適切なタイミングでお客様に情報発信ができるように鋭意準備を進めています。商戦期に発売する商品を含めて、本⽇はまだ、全てのラインアップを発表する段階ではありません。Nintendo Switch の発売 2 年⽬となる当期は 2,000 万台の販売を⽬指し、4 ⽉に『Nintendo Labo』、5⽉に『ドンキーコング トロピカルフリーズ』、そして 6 ⽉ 22 ⽇には『マリオテニス エース』といった⾃社ソフトを発売しました。また、年末商戦に向けては 10 ⽉ 5 ⽇に『スーパー マリオパーティ』、11 ⽉ 16 ⽇に『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』、12 ⽉ 7 ⽇には『⼤乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の発売を予定しています。前期以前に発売済みの⼈気タイトルも加えた強⼒なラインアップで、最⼤の商戦期である年末商戦に向けて、Nintendo Switchの勢いの維持拡⼤を⽬指します。よりくわしい情報は、今後お客様にお届けできると思います。


Q14 「Nintendo Switch Online」の有料化について、どのように広く周知するのか。既存のタイトルを使った仕掛けをするのか。それとも「Nintendo Switch Online」⾃体に何か仕掛けがあるのか。⾔える範囲で教えてほしい。

A14 ⾼橋:
9 ⽉の正式スタートが近くなりましたら、もう少しいろいろな情報をご提供できると思います。多くのユーザーの皆様にさまざまな遊び⽅を提供しつつ、便利に使っていただくことを⽬指していますので、詳細はもうしばらくお待ちいただければと思います。









関連記事

任天堂・古川社長「3DSの後継機は色々な可能性を検討中」「独創的な娯楽を提案できなければ据え置きハードは不要になる」








FEHのように星5キャラの確率が上がっていくガチャなら任天堂的にセーフってことかな 天井もあるし








進め!キノピオ隊長 - Switch
任天堂 (2018-07-13)
売り上げランキング: 21