冲方丁 - Wikipedia
冲方 丁(うぶかた とう、1977年2月14日 - )は、日本の小説家、脚本家。日本SF作家クラブ会員。
代表作
『マルドゥック・スクランブル』
『カオス レギオン』
『蒼穹のファフナー』メディアファクトリー・電撃文庫、2004
シュピーゲル・シリーズ
『光圀伝』
『天地明察』
『十二人の死にたい子どもたち』
『ヒロイック・エイジ』 ストーリー原案、シリーズ構成、脚本(1話、15話、26話)
『攻殻機動隊ARISE』 シリーズ構成、脚本
『PSYCHO-PASS サイコパス 2』 シリーズ構成
『HUMAN LOST 人間失格』ストーリー原案、脚本
ここから『天気の子』本編のネタバレを含みます
↓
http://towubukata.blogspot.com/2019/07/blog-post.html
記事によると
これは、とても素晴らしい作品であると感じ、だからこそ色々と想像力を刺激されているがゆえに書かれた文章であって、ディスりたい気持ちなどこれっぽっちもないということをご了承頂きたい。
序盤、特段に言うこともなく、満足。
(一点だけ最後まで悩ましかったことはあるが、それは最後に書く。)
中盤、ますます言うこともなく、大満足。
さて終盤。
1 ラブホテルという高額な避難所にして一夜の憩いの場と、凍える冷気に耐えねばならないどこかの路上(屋根つき)のシーンの順番と意味を逆にする。
2 ヒロインが主人公に料理を振る舞った際の「ハサミ」の描写。
3 主人公のキーファクターである拳銃。
4 終盤になって強力な意味をもたらす手錠。
5 主人公が戻らざるを得なかった島。
6 「天気の子」というテーマにおける、晴れと雨、アカシとクラシ。主人公とヒロインの立場の変転について。
(7 序盤から妙に気になり続けた点。最後に書くと先述した点である)
これら六点(七点)について、自分ならこう書きたいなあ、という気分に従って書きたい。
1 順番を逆にする。
ラブホテルというものは、昭和映画における、「最後の避難所」である。
その文脈を大いに活用しており、「夜が明けたら出て行かねばならない、いわば絶望を受け入れるための最後の場所」であることが描かれている。そして自分なら、こう描きたいという気持ちが大いに刺激される。
結論から言って、その前のシーンで凍えている描写があるので、順番を逆にし、そこを「晴れてほしいか」と問うシーンにすればいい。
ヒロインを守りたい主人公であるが、金もなくなり、行き場もなくなり、ただ屋根のある路上で、三人ともに凍えて寝るしかないそのとき。
極寒がもたらす生命の危機において、意識朦朧とする主人公に、ヒロインが尋ねるのが、「晴れてほしいか」ではどうだろうか。
2 ハサミ
ヒロインが主人公に初食事を振る舞うシーンで、鮮やかに振る舞われるのはハサミの描写である。
包丁の代わりにハサミを使うヒロインの「生活力」と、それを身につけねばならない「貧乏くささ」の描写であるといえば、それで完結してしまう。
だがこれを終盤に活かせないだろうか。
というのも、ヒロインは最後の決断によって、「積乱雲の生態系」に自ら赴くことを決めるわけである。
そして積乱雲の頂上に横たわるヒロインに、謎の魚たちが群れ集っているのである。
この魚たちは、何をしているのか? ヒロインを餌だと思って食いたいのか? あるいはヒロインに何かを促しているのか? ヒロインを新たな共存者とみなし守っているのか?
こうした疑問に、ある程度の解答を与えるため(全面的に解答を与えてしまうと、謎の魚の神秘性が失われてしまうので)、ヒロインと地上をつなぐ、細い糸みたいなものがここで描写されるとどうだろう。
そしてまた、ヒロインが積乱雲にのぼってのち、奇妙なことに手にしているものが、ハサミであったらどうだろう。(魚たちが地上からヒロインが使っていたハサミを持ってきてもいい)
3 拳銃
終盤で放り出すなら、最初から持っていないほうがいい。
警察が彼を追ってくる理由としては、強力すぎる。銃刀法違反である。それだけの重責を主人公に与えるなら、彼の「行き過ぎた願望」に直結すべきではないか。
結論からいって、拳銃を片方の手で握り、もう一方の手に手錠をぶらさげたまま、鳥居を通過して積乱雲の頂上へ、「昇天」すべきだっただろう。
結論を先取りしていえば、この瞬間、ハレにしてアカシ(明かし)の子である「晴れ女」のヒロインに対し、主人公が、竜殺しという世界中で見られる神話的行為の結果、ケガレにしてクラシ(暗し)の「雨男」の主人公になればいいのである。
4 手錠
これをわざわざ主人公の手にかけるなら、その意義をはっきりさせるべきであろう。
まず主人公が鳥居へ向かう際、その一方の手に手錠がぶらさがっている。
当然ながら片方の環は主人公の手首につながれていて「閉じている」のだが、ぶらさげているほうのもう片方の環は、「開かれている」べきだろう。
なぜなら、その手錠こそが主人公が振り払い、駆け出してのち背後に置き捨てた全てのメタファーであるのだから。
要は、「主人公は今こそ全てから解放されたのだ」ということを端的に示すものとして使うのであれば、もう片方の環は閉じずにいる状態であるほうが、よろしいのではないかということだ。
そして、「捨てた世界」の代わりに主人公が、何をおのれにつなぎ止めたいのかと言えば、ヒロインしかいないわけである。
なので、ここでも「鉄の行使」といわんばかりに、主人公が拳銃で竜なりなんなりを退けてのち、主人公とヒロインの両手首をつなぐものとして手錠を使えばいい。
主人公が、ヒロインの手を握り続けられず放してしまうシーンで、えいやとヒロインの手首に、開かれたままおのれの腕にぶら下がっている手錠をはめればいい。
5 島
物語の変転として、東京全域および日本全国が雨にまみれるわけだが、その必要はないだろう。
主人公が、忌視した島にのみ、雨が降ればいい。
つまり、ヒロインは地上に戻った時点で、「晴れ女」の力を失っているが、代わりに、主人公が「雨男」の力をもって再臨したわけである。いわゆる「竜殺し」の祝福であり呪いだ。
主人公が、鬱屈として戻らざるを得なかった島が、三年にわたる雨で滅びに瀕している。そんな中での卒業式となれば、主人公の暗い思いが増長するわけで、しかもそのことで主人公がヒロインと同じく、「代償をどうしようもない」という状況に陥っていればよい。
またこの主人公に対比させるのであれば、終盤の主人公のシーンは、全てヒロインが受けるものにする必要がある。
「世界の形を変えたのがお前らだって?」「思い上がるな」と言われるのも、ヒロインである。
おばあちゃんから、「元に戻っただけ」(主人公の雨男の力の範囲を要考)と言われるのも、ヒロインである。
そのヒロインが、自分のせいで保護観察処分になってしまった主人公に会いに行くにも行けない、という、主人公・ヒロインの逆転を描くべきだろう。
6 主人公とヒロインの変転
主人公が抱えているテーマは鬱屈であり、解放を望んで逃げ場を求める行為であり、逃げ場がないときに暴発してしまう悲劇である。
で、ラストでは、ヒロインはとっくに晴れ女の力を失っているべきである。ここは本作と変わらない。
だが代わりに、主人公が雨男になっているべきではないか。
最後に「会う」と決断すべきは、ヒロインの方でいいのではないか。
雨男となってのち、晴れて(ちっとも晴れないが)島を出ることがかなうが、気分はどんよりしたままの主人公のもとを、ヒロインが訪れ、最後にこう問うてはどうだろう。
「晴れてほしい?」
と。
ここで主人公がうなずくことで、物語の変転が描かれる。
ヒロインの力に頼っていっときの避難所を得るのではなく、主人公自身が、その鬱屈した心を解き放ち、おのれ自身のハレにしてアカシを望むことが示唆されるからである。
そして重要なのは、かつてヒロインに、「晴れなくていい」と告げた主人公と、ちょうど逆の現象が起こるということだ。
主人公は、「もう雨は降らなくていい」ということを受け入れる。
そして晴れが訪れる。
個人の願望によるものではない、天然の恵みとしての、真の晴れだ。
晴れ女につづき、雨男となった主人公の力も、こうして完全に失われる。
後に残るのは、自分たちはまぎれもなく天の力にふれた二人だという実感、ただそれだけ。
ハレ(晴)、アカシ(明)、そしてサイワイ(幸)という、神道における三つの理想的なあり方をみせる。
こういうラストはどうだろう。
7 気になり続けた点
晴れ女をヒロインかつ主題にするのであれば、主人公を雨男にするべきではないか
なので、序盤はラストにある、雨が延々と降り続く島という不思議な場所から始まるのがよいのではないか。その雨をもたらしているのが一人の男であり、「自分がどうして100%の雨男になったか」を語る物語としてスタートしてもいいのではないか。
最後の最後でそれが逆転し、雨も晴れも結局のところ、天の気に委ねることになるが、人はその傘の下で生きていく、という感じで終わらせるとどうだろう。
この記事への反応
・面白いやん
ラストは冲方丁案の方が好きだな
・ 冲方が書くとどうしても精神年齢層が上がってしまう問題
・これが本物のSF作家の添削やで
・先生 ハサミは、ただのキッチンバサミだよ!
拳銃と手錠の件は、半分くらい同意
雨男も良かったかも
・ シリアスになりすぎてバランス悪いと思う。
・ほぼネタバレのこの内容を読むと、
本当に「雲の向こう、約束の場所」と概ね同じ話なんだなあと思う。
今となっては語られる事も少なくなったけど、
語りたい話の原点なんだろうな。
・普通のアニオタの不満と違って
専門家らしくロジカルなのがいいな
本田翼ガーしか言えない声豚と大違い
・直木賞取れそうな作品に仕上がるだろうけど
若い青少年を夢中にさせられるかどうかは
また別なので。
後者だったら新海誠の青臭さがベストマッチしてる。
いろんな感想レビューは見たけど
一番面白かったかも知れない!
一つ一つ納得感あるわー
一番面白かったかも知れない!
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キモいアニメオタク基準で記事書くなよ
ファフナーもみたけど
作者ぶってた冲方さんじゃないですか
いつの話だよ
本編公開されてから誰も言わなくなったぞ
そうか?例の台詞切り取ってねちねち言ってるアホ豚結構見かけるぞ
脚本作ることがどんだけしんどいか
わかってるはずだろ
「作品」としての「質」はグっと上がると思うわ
だけど、新海のは設定こそファンタジーだけど、青臭い未熟なキャラのリアルな顛末を毎度描いてるからなあ
まあエンタメくらい夢を見せてよってのが大衆心理の基本ではあるけど。
これでいて歴史物も描くし、SFやらラノベやらも書いてるんだから、凄いバランス感覚の持ち主やで。
という訳で、マルドゥックの新刊はよ。
知らんぷりを決め込んだ在日の息子か
父親が元岐阜県知事だからほんと好き放題してるな
お前読んでないだろ? だたの「文句」とか思ってるだろ?
ちゃんと最初にディスりではないと。 素晴らしかったと。 気に入ったアニメのキャラを二次創作で描いてしまう同人誌のような感覚で・・・って最初に断りいれてるよ
どこがいいんだ
あの変態糞駄作製造機
ほんとにそう思うなら
肯定的な人間だけ集まるコミュニティに篭っとけ
とくに拳銃の扱い、とても非日常感のあるアイテムで意味ありげなのに
結局は追われる理由と、せいぜい主人公の必死さを表す程度の意味しかなかったのが気になった
嫉妬や妬みでケチつけたがる二流業界人時々いるよね
作家として同じことやられたら自分はどう思うのかね
って言ってるけど結局気に入らなかったんでしょ?
大◯◯時とかCL◯◯Pとか諫◯◯とか
在のコネ持ってる奴はメディアで持ち上げられたり
N◯Kアニメにして貰えていいよな
だからディスってねえってw
読めよ
よう、DV野郎
ほんと嫉妬の権化なんだろな
素晴らしかったからこそ思いついた妄想二次創作みたいなもんだって最初に書いてるだろ
D・V・D!!
不謹慎やぞ
水浸しにした東京都心であるからこそ意味あるのに島だけ?なんの意味もない
だったら現実の東京を舞台にする必要ない
いくらいい素材でもセンスがないなら黙ってほしいわ
その方が不特定多数受けして稼げるから
君の名はは確変だっただけ
道に落ちてる銃とかバカだろこの映画
カネ返せ
一般人でもわかる作品なのに
他人の作品語る資格ないだろ
アニメに難癖つけてる時点で何を言おうが三流
さすが奥さん殴って逮捕される輩はちがうね
どっかでやんなよ自分で 考察や提案じゃなく作品にしろよ傷害前科者
こういうのをさらさらと上がれる人間になりたいな
天気の子は良くも悪くも拡張性があるね、君の縄でも二次創作結構あったしな
二次創作でもやってろクズ
人のものこねくり回すんじゃなくて
自分も小説書けよ
それとも実名でハーメルンにでも投稿すれば?
あくしろよ口だけのゴミ野郎
ノートe-power が結構売れてるわりに評論家にぶっ叩かれて、はては乗ってる人間まで馬鹿にされるのに近い
プロならもっと面白い・売れる作品を自分で作れやw 無様だねえw
新海監督的には、主人公の家出の動機の件もそうだけど10代の子に対しての共感性を優先したんだと思う
遠見が独特なだけ
ソフトバンクのCMでててびびった
とにかく登場人物殺しまくってどうだ哀しいだろう的な
わざとらしい悲劇感出すやつ
オープンでいいのかもしれないけど気をつけないと互いの信頼低下や喧嘩の原因になる
ほとんどこいつのせいでクソ化してるじゃねーか
でもこっちのほうが断然おもしろいよ
天気の子そのままだとわけわかんないから
素人さんが教材がわりに取り組むまでだよね
2億...?
マジでそれな
鳥居くぐるだけで人柱を蘇らせられるなら定期的にヒロインを空にワープさせればいいだけじゃん
一日おきの雨なら東京沈まんやろ
いいとこ仲間内にしか話さないもんだよ
公開すると言う事は同業者を馬鹿にしてる
そこで読むの辞めたわ
悔しそう
それじゃ既存の作品と差別化できない
かばったおっさんも流石に復帰できないレベルやろ
凡百の作品なんて歯牙にもかけないレベルの人が思わず語りたくなるほどの心象を与えたってことだからな
無関心でいられなかったってことは良いにしろ悪いにしろ心を奪われたってことに他ならない
結局殆ど意味なかったし
というアプローチは正しいけど間違えちゃいけないのはそれは冲方の作風であって
俺たちが支持する新海じゃないの
新海がたどり着いた結論を横から添削しても何の意味もない
クリエーターなら答え合わせなんかしようとせずに自分の作品でアンサー出せよと思う
だれかのせいにすんなって
沢山のスポンサーから集めた義援金にも等しい大事なお金を使って盛大に無駄遣いしてやりました!
そんなライブなクソ野郎感が大事なんだ
東京なんてファッキューと中指突き立てる位が丁度いいってバーニラバニラの広告カーが言ってたろ!?
彗星対水竜のドリーム対決愉しかったやん
不死の呪いなんて忍殺するに限るってSEKIROも言ってる
まったく引き出しがない
だから新海作品は結局どの作品も同じような話
けど、君の名はで持て囃された新海誠が、各企業とかの期待を捨てて、元のマチマチに戻りたいのかなーとも感じたので、どっちもどっちで良い
この文章も映像にすることまでまで考えて書いてないと思う
小説としてなら面白くなるかもしれないけどこの人映像作品の脚本として書かせたら微妙になるんだよねほんと
攻殻ARISEとかひどかったもん
※127
何も足すな、何も引くなという物語に「俺が添削してやる」と出張ってくる空気の嫁なさというかわかってない感
映像脚本監督全部やる人間と脚本しかやらない人間の露骨な差だね
天地明察は微妙じゃないもん!
が、卵も使えばよかったか
何にせよ、今日は雨が酷過ぎて、晩飯作るのも面倒やと思ってしまったからな
自分の作品で語れ
新海より売れてない人が言ってもね
露出多い奴好かんねんメタルギアの小島とええ勝負で好かんわ
全然前世も海の怪物も見てへんで
小説の方で活躍した後だし
自分の知ってるアニメ知識だけで批判するのは見てるこっちが恥ずかしくなる
そんなの面白い作品だからブログで言及してるわけで
勝ち負けとかアホじゃないの
面白くなければ多分触れすらしないのなんて読んでる人全員分かったうえでの話だぞ...
毎日晴れとか、バカなの?
手錠は普通に使うと思って見てたけど、使わないのが逆に新鮮で良かったし、雨男や島の設定は蛇足になりかねない。
関東中心の異常気象で後退した海岸線の中、力強く日々の生活を営む人達の姿もこの作品で描きたかった事の一つだと思うのであのラストで良いと思うけどね。
でも使ったからって感動的になるわけでもなし、別にいいのか
そこはホダカじゃないんだろうなと
あと2時間の映画じゃなくてワンクールのアニメだったら
稲荷の加護で狐耳娘に変身して竜と戦う話にするかもなとはふと思った
何故そうなのかはともかく、必然性よりも大事なものがある